相続が生じた際に相続人は、相続するかしないかについて、単純承認、相続放棄、限定承認のいずれかを選択できます。

単純承認をするか、相続放棄をするか、限定承認するかの対応を決めるためには、負債も含めた遺産の範囲を確定させなければなりません、そのために遺産の調査をする必要がでてきます。

プラスの財産とマイナスの財産

相続する財産の中には、預貯金や不動産などのいわゆるプラスの財産だけではなく、借金やローンなどの債務もマイナスの財産として存在することがあります。細かいことを言えば、被相続人の死亡の前のケイタイの利用料や水道光熱費も負債であり、このようなマイナス財産はあるのが普通です。

課税財産と非課税財産

相続税は、被相続人が所有していたほとんどの財産(「本来の相続財産」)にかかってきます。
また、相続が原因で発生する生命保険金や死亡退職金、これらは遺産ではないのですが、「みなし相続財産」として課税対象となります。
財産の種類によって課税される財産と課税されない財産とがあります。

財産の評価について

相続財産の価額は、相続税法では、ごく一部の財産について特別な評価方法を定めています。しかし、その他の財産は、相続があった日(死亡日)の「時価」で評価することになっています。
そして、各財産によって評価方法は異なってきます。

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